丸紅株式会社(以下「丸紅」)と株式会社ビスキャス(以下「ビスキャス」)は共同で、アラブ首長国連邦アブダビ首長国送電送水会社(Abu Dhabi Transmission & Despatch Company、以下「TRANSCO」)向けにサス・アル・ナヒール島-マハウィ地区-ムサファ工業団地地区間を結ぶ400kV超高圧電力ケーブル敷設契約を受注しました。受注金額は約170億円、完工は2012年7月を予定しています。
本プロジェクトは、アブダビ首長国の首都機能移転予定地であるマハウィ地区に電力を供給するための最重要地中送電線を建設するもので、丸紅・ビスキャス連合は電力ケーブルの納入から敷設までを一括で請け負います。総ケーブル長は約234kmで、400kV超高圧電力ケーブルの一括請負契約としては、世界で最大級のものとなります。特に、日本のケーブルメーカーが遂行するプロジェクトとしては、過去、複数社で遂行したプロジェクトを含め、他に類を見ない規模のものとなりますが、ビスキャスは、単独で、電力ケーブル並びに接続部・端末部を全量製造・納入致します。
尚、丸紅・ビスキャス連合は、2007年にも、フランスのルーブル美術館や米国のグッゲンハイム美術館の分館が誘致されるなど、国際的な観光地として開発が進められているサディヤット島への電力供給を担う400kV超高圧電力ケーブル敷設契約を約120億円で受注しており、今回は、これに続く受注です。
アブダビ首長国では経済、産業の発展と共に、サディヤット島等に隣接する島々を含む大規模な新都市開発計画が進んでおり、今後も本件同様の地中及び海底電力ケーブル案件が数多く見込まれております。丸紅は、アブダビ首長国において発電・造水事業、各種インフラ案件に継続して参画しており、又、ビスキャスも今後も同種案件の受注に向け積極的な取り組みを続けていく方針です。 |