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中国上海万博向け500kV CVケーブル大量受注


2007年1月

 当社はこのたび、中国上海電力殿より500kV導体サイズ2500mm²架線ポリエチレン絶縁電力ケーブル(以下CVケーブル)および接続部品を受注致しました。正式契約は、上海電力物資有限公司殿(上海電力殿の購買部門)との間で、12月7日に、上海で行われました。受注総額は約55億円、2008年末の完納を予定している。上海電力殿の超高圧電力ケーブルプロジェクトとしては、2005年度に受注した浦建(プジャン)プロジェクト(220kV導体サイズ2500mm²CVケーブル、約6億円)に続く連続受注です。今回のプロジェクトは上海万博プロジェクトとして、世界的に注目されたプロジェクトであり、ルート長約147kmを2回線からなっております。そのうちの1回線を当社が受注致しました。納入されたケーブルは2010年に上海で開催される上海万博の会場に電力を供給する最重要送電幹線であり、日本の技術により電力が送られるという意味で、画期的と考えております。
 500kV長距離送電CVケーブルは、2000年に運転開始された世界初、現時点で世界唯一の東京電力殿新豊洲線(ルート長約40km×2回線)があるのみです。今回の上海万博プロジェクトはそれに次ぐ500kV大規模地中送電線プロジェクトとなります。当社は東京電力殿新豊洲線においても、東京電力殿との共同研究成果を踏まえて、40km1回線の500kVCVケーブルを納入しており、(当時は古河電工、フジクラとして納入)今回の受注にあたっては、その優れた実績が評価されたと、考えております。今回プロジェクトでは、約51kmのケーブル(ルート長17kmの3倍)を納入するとともに、接続部品および、接続に必要な工具類も納入致します。接続工事は中国側のジョインターが実施しますが、そのジョインターの訓練、現場組み立て時の指導(スーパーバイズ)等の技術サービスも、今回のプロジェクト範囲となっております。
 500kVCVケーブルは、架線ポリエチレン絶縁体中にミクロンレベル(1ミクロンは、1/1000mm)の欠陥を一つも許さない、厳しい品質管理とそれを支える製造技術で、初めて製造が実現できる製品です。この技術により、当社は世界の超高圧CVケーブルの技術をリードしていると考えております。500kVCVケーブルは、中国マーケットを含め、揚水発電向けの接続部を含まない短尺線路のプロジェクトはいくつかあり、当社も納入実績があります。しかし、今回のプロジェクトのように接続部を含む長距離の送電線路への納入は、前述した新豊洲線以降、今回が2回目となります。長距離線路を実現する接続技術としては、短い建設工期と、中国のジョインターでも作業が可能なプレハブ型接続部を採用することと致しました。この技術は、当社が関西電力殿との共同研究において開発したもので、関西電力殿山崎試験場における長期性能実証研究にて厳しい試験に合格したものです。実線路への適用は、今回が初めてとなります。
 中国の超高圧電力ケーブルマーケットは、中国の電力需要の伸びから活況と考えており、今後も何件かの、500kV長距離CVケーブルのプロジェクトが、計画されております。当社は、今回のプロジェクト受注を契機に、さらに営業活動を強化して、中国マーケットにおいても、超高圧CVケーブルのトップブランドとしての地位を、確固ととしたものにしていきたいと考えております。

 

 



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